アルコールの依存

アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

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アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

アルコールを長年、大量に飲み続けることで発症してしまうアルコール依存症。どれほどの害があるのかご存知でしょうか?

アルコール依存症はお酒に支配されるため、家族との関係や社会生活に支障をきたし、自分自身の健康にも大きな弊害をもたらします。

その1つとして、脳への影響があります。

では、アルコール依存症と脳の関係について見ていきましょう。

 

大量のアルコール摂取が脳にどのようなダメージ与えるのか?

アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

アルコールを大量に摂取し続けていると、大脳の前頭葉と呼ばれる部分が萎縮するといわれています。

アメリカの研究発表によると、お酒をたくさん飲む人ほど脳が小さいという報告がされているのです。

では、前頭葉について解説しましょう。

 

1.前頭葉の働きは?

前頭葉は脳の司令塔とも呼ばれる非常に重要な部分です。物事の判断や意志を決定したり行動を促したりする精神の中枢です。

 

2.前頭葉が萎縮するとどうなる?

前頭葉の萎縮により判断力や思考能力が低下するようになります。さらに、疑り深い性格になったり、思い込みが激しくなったりします。

しかし、アルコール依存症の人すべてに脳の萎縮が必ず見られるわけではありません。

 

アルコール依存症が脳の麻痺を引き起こすとどうなる?

アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

アルコールの過剰摂取により脳の麻痺が生じます。以下のような過程で機能低下が起きます。

  1. 【大脳新皮質の機能低下】
    大脳新皮質が低下し、次第に麻痺します。そうなると気が大きくなったり、大胆な行動や言動が出てきたりして、感情のコントロールもできなくなってしまいます。
  2. 【大脳辺縁系の機能低下】
    食欲や性欲、睡眠欲などの本能や記憶をつかさどる部分が低下します。
  3. 【大脳基底核の機能低下】
    体を動かしたり、姿勢を保つ働きをする部分です。飲酒により動きが鈍くなり、きちんと姿勢を正せなくなります。
  4. 【小脳の機能低下】
    小脳の機能低下により平衡感覚が保てず、まっすぐ歩けなくなります。
  5. 間脳、脳幹の機能低下】
    体温調整や代謝という生命維持のための中枢なので、麻痺すると泥酔して寝てしまいます。

アルコールの過剰摂取により、上記のように脳の麻痺が生じますが、アルコール依存症の場合は長年の飲酒で脳の麻痺がずっと続いている状態になります。そのため、社会生活をまとも送ることができなくなってしまうのです。

 

アルコール依存症によって認知症になるの?

アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

アルコールの過剰摂取は脳に大きく影響しますが、認知症との関わりはあるのでしょうか。

 

1.認知症の割合

アルコール依存症者のうち、高齢者が全体の20%を占めています。そしてその高齢者のうち、40%もの人に、認知症状が見られるという報告もなされています。

 

3.アルコール依存症による認知症状

また、若い人の中にもアルコール依存症により、物忘れや、周りの状況が理解できなくなったり、記憶が曖昧になったり、作り話をするなどの症状が生じることがあります。

ですから、アルコールと認知症は無関係とはいえないのです。しかし、アルコールによる認知症は、断酒により改善される場合もあります。

 

まとめ

アルコール依存症が脳に影響するメカニズムとは?認知症との関係は?

アルコール依存症と脳との関係について見てきました。脳に多大な影響を与え、身体的、精神的に多くの害が生じることがわかりましたね。

アルコールの過剰摂取をやめ、適度に飲酒することでアルコール依存症を防ぐことができます。

「飲みすぎているな。」と感じている方は、自分や家族の健康のためにも適量飲酒を心がけましょう。

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